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LIFE

#川崎貴子の人生相談

彼と結婚したいと思えないのに、このまま付き合っていてもいい⁉ <前編>

2018.07.31

恋に仕事に悩める子羊たちを、的確な助言で救う女上司・川崎貴子さんの人生相談。第1回目の相談者は、恋人と「結婚」についての温度感にギャップを感じる30歳女性Sさん。このまま付き合い続けるべきか迷う彼女に、川崎さんが投げかけた言葉とは…?

なかなか別れてくれない彼に、もはや強迫観念を持ち始める毎日!

Sさん「現在、都内のエステサロンに勤めています。故郷の青森で出会い、6,7年くらい付き合っている方がいるのですが、最近彼のことが重くなってきてしまったんです。彼は私に結婚を視野に入れた将来を求めてくるのですが、私にはその願望がなくて…。最近は、彼が東京に遊びに来るたびに憂鬱になってしまうんです」

川崎さん「なぜ彼と結婚したいと思わないんですか?」

Sさん「出会った時、彼は既婚者で、その後離婚したと聞いて私たちは付き合い始めました。彼は3人の子どもを引き取っているので、結婚したらいきなり大家族になるんです。そういう将来は自分には合わないかも…、と考えてしまって」

川崎さん「それ、彼に伝えたことはありますか?」

Sさん「少し…。ただ、別れてと言っても別れてくれませんでした。翌日には何も聞かなかったような態度になってしまう。
さらに、これまでも私から“離婚して”と言ったりはしていないのに、“お前のために離婚した”と言われるんですね。だから、もし別れたら彼の人生を台無しにしてしまうんじゃないか、という強迫観念に駆られてしまって。実際に“俺の人生どうしてくれるんだ”と言われたことも」

川崎さん「ダメな男ねー。Sさんの罪悪感に訴えてくるんですね?」

Sさん「そうなんです。もともと私は既婚者と深い関係になるのは面倒くさいと思っていたから、彼が結婚している間に“付き合って”と言われてもお断りしていたのに」

川崎さん「なるほど。ちょっとずつ“自分のせいで離婚した”、“ここで別れたら彼が幸せになれない”というメッセージをもらっていて、しかもあなたは、それをちゃんと受け止めちゃってる、と。解りやすい洗脳ですね。
ちなみに、彼の良いところってどういうところ?」

Sさん「すごく尽くしてくれるところ。何も言わなくても、長年一緒にいるので分かってくれたり、したいことをさせてくれる。私が好きそうなものを見つけて買ってくるとか、どこでも迎えに来るとか」

川崎さん「それは、迎えに来てほしいと思っているのかしら?」

Sさん「別に…」

川崎さん「彼は自分がしたいから、尽くしているんだと思うんです。ちなみに、Sさんは将来、例えば40歳になったとき、どういう状況になっていたら幸せだと思いますか?」

Sさん「仕事面では成功したい。独立したくて、今東京に学びに来ているという面もあるので。ただ、東京に出てきたら出てきたですごく楽しくて。なので10年後、青森に帰る選択肢はあまりないですね。自分でこぢんまりしたサロンでもいいので東京で仕事を持って、子どもがいるいないに関わらず、家庭があれば潤うのかな…と」

川崎さん「彼の結婚観というのは、どういう感じ?」

Sさん「今はサロンを持ちたいという私の夢を言葉で応援してくれているけど、一方で今すぐにでも結婚や子供のケア、家業の手伝いなども望んでます。で、結婚するなら青森に帰ってこい、となりますね。青森で独立すればいいじゃないって」

川崎さん「でも青森に帰ったら、夢の応援は消えますよね?子ども3人の面倒を見ながら独立。家業も手伝え。彼が要求していることは、なかなかハードですよね。Sさんが2人は必要ですよね」

Sさん「確かに…。もし結婚というのが現実的になったら、彼は子どもをベースに考えるから、私のこの夢とかは潰されるんです。絶対的に…」

悶々と頭を抱えるSさんに、女上司・川崎貴子がズバリ切り込む!

川崎さん「ねえ、やめちゃいましょうか」

Sさん「や、やめる…。そうですね…。ただ、7,8年の年月を彼との付き合いにせっかく費やしてきたのにって思うと、二の足を踏んでしまうんです」

川崎さん「逆に7,8年で良かったじゃない? 15年、20年とか、二桁だったらどうします?彼に未練もないし、自分の幸せな未来をこの人とは無理だとわかっているのに、自分が一番多感な良い時期に、その人との年月に縛られて、それこそ損切りができないのではないかしら?二桁の人生はなかなか取り戻せませんよ?」

川崎さん「Sさんが、気づいた時に人生の損切りをできるかどうか。それが、幸せになれるかどうかの瀬戸際だと思いますよ。

株と同じ。一番高値で買っているから、価値がどんどん下落していってるのに、“ああでもまだ、あんなに高いところで買っちゃったから”っていつまでも株を売れずにいて、結局0になったりするわけ。これは一番やっちゃいけないこと。気づいたところで切る、年月の損を早めに判断して切る時は切る。瞬間的に損してもいいの。長い目で見たらそれは損じゃないから。

今の二人の関係はただのお付き合いなので責任なんて感じる必要ないんですよ。お互いお試し期間なんですよ、結婚に至るまでの恋愛期間というのは。何年付き合おうと、お相手との未来に幸せを感じないなら、ずるずる続ける意味は無い。

それでも彼の事がとても好きで、彼もあなたの夢を応援していろいろと家のことをやってくれたり、将来的には自分をバックアップしてくれるとか、彼の保険に入るとか、彼の自営業を手伝うとか、そういう人生設計であるならば、ありだけど。でも、ないですよね?」

Sさん「ないです。情だけかも…」

川崎さん「感情的にではなく、理路整然と別れ話をして、彼をちゃんとリリースしてあげるのもある意味優しさですよ。彼は今、Sさんに執着しているけれど、執着が解ければ、彼も専業主婦をやりたいという女性に目を向けられるかもしれない。 “いきなり大きい子の親になるなんてありえない”と思っているあなたより、子供たちにとって良いお母さんになる人が現れるかもしれないんですよ。中途半端に首輪の付いた紐を握ってるから、彼は執着するんです。お互いが時間に執着しているから、お互い本当に必要な相手に出会えていないように私には見えますよ。

Sさんも彼も、間違えたり、軌道修正していいんですよ。実際に付き合わなきゃ分からないことなんていっぱいあるじゃない」

Sさん「そうですね…。私はかなり慎重で、先日も他の方から、知り合ったその日に“付き合って”と言われたんですが、彼との問題が解決していないからまだ返事していないんです。1日目で付き合うのって、どうなんだろうって」

川崎さん「私1日目で付き合って、その後結婚しましたよ」

Sさん「すごいですね…!」

川崎さん「いっぱい失敗してきたからだと思います。それまではSさんと同じように、1年以上は人間関係がある人とばかり付き合ってきたの。で、離婚した(笑)年月を担保にしても意味が無かったのね。なので、今の夫は自分の勘を信じました。ここですれ違ったら絶対にもう会えない、この人は絶対私に必要だ、というパッションを採用しました。失敗は必ず、後で役立つ財産になるんです」

川崎さんが見抜いた、Sさんの修正すべきポイントとは?

彼と過ごした年月を、川崎さんは「株の損切り」という考え方で一刀両断。“今夜にでもきちんと話してみます”という決意を持ったSさんであった。
と、ここで一件落着かと思いきや…、川崎さんが発したのは、問題の根底に切り込むこんな言葉だった。

川崎さん「Sさん、自分が本当に幸せになるためには、どういう人と一緒にいたらいいのか、考えたことありますか?」

……さて、気になる続編はまた次回!

川崎貴子・今日の格言
「恋愛期間はお試し期間。違うと気づいたら、臆せず損切りしよう!」



<後編>はこちらでチェック!

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川崎 貴子Takako Kawasaki

リントス株式会社代表。
人材派遣会社勤務を経て、1997年に働く女性をサポートするための人材コンサルティング会社(株)ジョヤンテを設立。株式会社ninoya取締役を兼任し、働く女性の結婚サイト「キャリ婚」を運営する一方で、2017年3月「働く女性に成功と幸せを」をコンセプトに、リントス株式会社を設立。「女性マネージメントのプロ」との異名を取る。さらに2018年、家族の絆を強くする貸し切りタイプの写真館スタジオコノジをオープン。13歳と6歳の娘を持つワーキングマザーでもある。著書も多数。

Photo:Takuji Onda
Text:Yuki Miyahara
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