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LIFE

#川崎貴子の人生相談

子育て優先とわかっていながら、今後のキャリアに不安が募ります…!<前編>

2018.10.02

的確な助言で女性たちの生き方を救う女上司・川崎貴子さんの人生相談。今回は、「産後、仕事に復帰したものの、満足できる仕事に出会えず、今後のキャリアが心配」という相談者が来訪。大事なのは育児か仕事か…。モヤモヤに川崎さんが斬りこむ!

産後スローダウンしたキャリアに気ばかり焦ってしまいます

Nさん「はじめまして。今39歳で、主人と1歳9カ月の息子の3人暮らしをしています。仕事は新卒の時からずっと経理職を続けていて、出産前まで課長職に就いていました。ところが産休明けに内部監査という部署に異動になり、その後また経理に戻ったものの、あまり責任のある仕事を任せてもらえず、なんだかモチベーションが上がらなくなってしまいました。いまは自分でも育児優先の時期だとは思っているんですが、今後どういうふうに自分のキャリアを作っていったらいいのか、悩んでいます」

川崎さん「なるほど。念のため確認しますけど、Nさんの中では今、『育児を優先しなきゃ』と思っているんですね?」

Nさん「そうですね。今の子育ても大事だし、あと、主人が2人目を欲しいと言っているので、また子づくりを頑張ろうかなとも思っているところです」

川崎さん「育児と仕事、一度に全部やろうとすると結構厳しくないですか?優先順位をもう1回、確認したほうがいいと思いますよ。ご自身の中で腹に落とすというか」

Nさん「そうですよね…。子どもを産む前まで仕事中心で生きてきちゃったので、仕事を任せてもらえないとなると、もどかしい気持ちが出てきてしまって。会社としては『責任を押しつけると本人もつらいでしょうし』という配慮で、そういう意味では感謝しているんです。ただ、5年後、このままでいいのかなという思いが頭をよぎってしまって…」

川崎さん「気ばかり焦りますよね」

Nさん「仕事がこんな状態では、いざ子どもが5歳になった時に、『私この5年間、何してたんだっけ?』なんて気持ちにならないかと不安になってしまうんです」

待っていても声はかからない!もっと図々しく野心を見せていこう

川崎さん「Nさんは、先を見越したキャリアづくりをしたいんだという野心を、周りに見せていますか?」

Nさん「そういう野心は、あまり見せてないかもしれません…」

川崎さん「まずは、『こういうことがやってみたい』と、今のうちから会社の中で言っておくべきだと思います。あなたが、ずっとこのままでいたい人なのか、それとも闘志を持っている人なのか。それがわかれば、上司も計画が立てやすいじゃない? あわよくば、希望の部署に欠員が出たとき、わざわざ外から募集して採るよりも、やる気があって自分の会社のことをよくわかっている人に任せたほうがいい、ということもあるかもしれない。会社への感謝と希望を、特に人事権のある人に、たくさん言っておくのが大事。もし言ってみて、上司が『そんなの無理、無理』なんて言ってしまうような会社なら、辞めちゃったほうがいいと思います」

Nさん「そうなんですね。どこか遠慮してしまっていました…」

川崎さん「今までの軸じゃない、ライフスタイルに合った『他の軸』の仕事を見つけることもありかもしれません。通勤の1時間をその勉強にあてるとか、週に1回だけ勉強の時間を作るとか、資格を取ってみるとか、今から始められることもたくさんあるはずです」

Nさん「なるほど…。ずっと経理をやり続けてきたので、キャリアチェンジするタイミングも失ってしまっていたんですが、実は昔から人事の仕事に興味がありました。ただ39歳というこの年齢から未経験の仕事に就くのって、現実的に難しいだろうなと半ば諦めていたかもしれません」

川崎さん「それなら、今のうちから周囲にもっとアピールしましょうよ。『うちの人事ってどうやったら入れるんですかね』とか『すごく興味があるし、やる気があるし、今勉強しているんですけど…』とか。あとは『今すごくありがたい働き方をさせてもらっているんですが、あと4~5年たったら子どもたちも手が掛からなくなるので、そうしたらフルで働けます』とか。自分の意欲を上司や周りの人たちに言っておくと、『ああ、そういうつもりなのね』というのが明解に伝わるんです」

Nさん「そうですね。まずは今の会社でキャリアチェンジは可能なのかを確認してみないと、もったいないですね」

川崎さん「私は最初に入った会社で、初めの配属が事務だったんです。営業やるためにその会社に入ったし、私の中ではそこで営業してその後経営者になるんだと思っていたから、『ちょっと事務習いに来たんじゃないんですけど』みたいな気持ちになって。今なら事務もやっておいて良かったと思えるんですが、当時は『人生の計画が狂った!』と思ってしまって、1年間ずっといろんな上司に「営業にしてください」とずっと言い続けていた。あまりのしつこさで、1年後やっと異動に。別にどっちでもいいという人より、やる気のある人を採ったほうが、会社としても良かったんじゃないかなと思います」

Nさん「自分の意思を言っておくと、上司も何かの時に思い出してくれるんですね」

川崎さん「上司は、部下のポテンシャルとかその人が日頃考えていること、それに将来の希望や今の状態とのバランスとかなんて、全然わかってないものなんですよ。心の中でモヤモヤしていることを上司が透視して、優遇してくれるなんてこと、本当に絶対にないから。『私にやらせてください』、『私にはできます』ともっと図々しいくらいに言わないと、自分が期待する環境は作っていかれません」

Nさん「女性特有なんですかね。この控え目に、ちょっと勇気がない姿勢というか」

川崎さん「それでも主張はある程度していかないと伝わらない。もやもやで終わっちゃいますよね」

Nさん「なるほど。一度自分で整理して、改めて上司に伝えてみようと思います」

川崎さん「そうですね。それから、自分の野心に向き合える時間を増やしていくことも必要だと思います」

Nさん「自分に向き合える時間ですか…。まだまだ子供は私の元から離れられないし、どのようにしたら作っていけるでしょうか?」

……さて、気になる続編はまた次回!

川崎貴子・今日の格言
「自分の野心のカタチをくっきりと知って、臆せず周囲に伝えよう」

>>続編はこちら

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川崎 貴子Takako Kawasaki

リントス株式会社代表。
人材派遣会社勤務を経て、1997年に働く女性をサポートするための人材コンサルティング会社(株)ジョヤンテを設立。株式会社ninoya取締役を兼任し、働く女性の結婚サイト「キャリ婚」を運営する一方で、2017年3月「働く女性に成功と幸せを」をコンセプトに、リントス株式会社を設立。「女性マネージメントのプロ」との異名を取る。さらに2018年、家族の絆を強くする貸し切りタイプの写真館スタジオコノジをオープン。12歳と5歳の娘を持つワーキングマザーでもある。著書も多数。

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Photo:Takuji Onda
Text:Yuki Miyahara
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