忙しい日々を過ごすOLやママに向けて、アイディア満載で、抜群に効率的なお掃除テクニックを提案する新企画!
第3回目は玄関周りをサッとキレイにするテクニックをご紹介。がんばる女性を応援する家事代行会社「ベアーズ」の副社長であり、家事大学学長の高橋ゆきさんが教えてくれる、プロのノウハウを試してみて!
家の顔とも言える玄関は、実は外部から入り込むホコリや泥で一番汚れやすい場所。なのに「普段たたきの掃き掃除くらいはしているけど、ドア周りや靴箱まではなかなか……」という方も多いのでは? でも大丈夫! 手順とコツを押さえれば、簡単に玄関をきれいに保つことができますよ。いつもピカピカの玄関で、いい“気”を取り入れましょう!
エリア①:靴箱
ニオイにさよなら! アロマが香る、清潔感溢れる靴箱に!
エタノールアロマで、汚れとニオイに立ち向かう!
靴箱の中の靴や小物を全て出します。小石や泥がある場合は、この段階で取り除いておきましょう。ぞうきんは固く絞り、手のひらサイズに折りたたみます。ゴム手袋をしてからエタノールアロマ(下記参照)をぞうきんの一面に噴きかけて、準備完了! 揮発性の高いエタノールは肌を乾燥させてしまうので、ゴム手袋を使用しましょう。
靴が運んでくる汚れを、残さず拭き取る!
ぞうきんは棚の奥から手前に、一定の方向に動かしながら、しっかりと汚れを落としていきます。棚の壁面も含め、全体を拭き終えたら、水気を飛ばすためにしばらく放置。エタノールアロマでの水吹きなら、早く乾きます。
エタノールアロマで除菌しながら香りを楽しんで
空の霧吹きスプレーに、市販の消毒用エタノール200mlと好きな香りのアロマオイルを20滴ほど加えれば、エタノールアロマの出来上がり! 「玄関やトイレの拭き掃除はもちろん、ベッドルームで寝具にスプレーしてもOK。トイレはユーカリ、ベッドルームはラベンダーなど、お好きな香りを楽しんで」(高橋さん)。消毒用エタノールはドラッグストアで購入できます。ただしアルコール成分は時間が経つととんでしまうので、作り置きは避けましょう。
エリア②:たたき
濡らした新聞紙で、汚れをがっつりキャッチ!
秘密兵器は、ちぎって丸めて濡らして完成!
「玄関のたたきの掃き掃除には、湿らせた新聞紙を活用するのがポイントです。細かい汚れを吸着してくれるのでホコリや泥が舞い上がりません」(高橋さん)。まずは、ちぎって丸めた新聞紙を水に浸して軽く絞ります。数は5~6個程度。絞り過ぎない方が、汚れを吸着しやすくなります。
隅々までコロコロ♪
水を含んだ新聞紙ボールを、たたきにまんべんなく撒きます。「汚れが溜まりやすい四隅には必ず置くようにしましょう」(高橋さん)。奥から家の外に向かって、散らばった新聞紙ボールを転がすようにほうきで掃き集めながら、コロコロと汚れを絡め取りましょう!
内から外へ、汚れを追い出すイメージで!
最後に、硬く絞った濡れぞうきんで、たたき全体を拭いて仕上げます。ぞうきんは一定方向で、家側から拭き始め、玄関の外に向かって拭き進めましょう。
エリア③:玄関扉
片手で水拭き、逆の手で乾拭きの時短ワザ!
軍手ぞうきんで、隠れた汚れも残さず拭き取る!
細かな部分の拭き掃除に最適な軍手ぞうきん(下記参照)を着用します。左手の軍手にエタノールアロマを吹き付け、右手の軍手は乾拭き用に使います。「自由に動く指の部分を使って拭き掃除をすれば、ぞうきんが届かない狭い場所の汚れも丁寧に拭き取れますよ」(高橋さん)
ドアロックのパーツは細い部分を指で掴み、滑らせるようにして磨きます。ドアの取っ手は手で握って、上から下へ。「可動部分周辺の隙間なども、これなら簡単にお掃除ができちゃいますよ」(高橋さん)
屋外設置のインターホン周りは、凹凸部分の細部を意識しながらゴシゴシと。ホコリや指紋などを拭き取ったら、最後にエタノールアロマを吹き付けたぞうきんで全体をくまなく拭き、自然乾燥させて完了です。
凹凸や細かいものは、手をぞうきんにして!
ぞうきんが届かない狭い場所や、複雑な形の家電や家具の汚れを的確に拭き取るのに重宝するのが、この軍手ぞうきん。ゴム手袋に軍手を被せ、液だれ防止にゴム手袋の裾を折り返したただけのシンプルなグッズですが、その便利さは抜群です! 軍手に水や洗剤を直接つけても、ゴム手袋のおかげで手が汚れる心配はありません。「右手で水拭きしながら、左手で乾拭きをして水気を拭き取るなんて作業もお手の物。狭い場所でも、指を使って自由自在に細やかな拭き掃除ができてしまいます。ぞうきんがけがこれまでの何倍もカンタンで楽しくなること間違いなしです!」(高橋さん)
玄関は人の出入り口なだけでなく、外からの汚れの入り口でもあります。毎日の掃除はもちろん大切ですが、「汚れを家に持ち込まない方法」を第一に考えたいところです。家に入る前に玄関の外で靴の泥や服のホコリを落とすだけで、掃除の手間はだいぶ省かれますよね。湿気のせいで厄介なカビが生えてしまわないように除湿剤などを置いておくのも、お掃除の時短テクのひとつと言ってもいいでしょう。

暮らしの向上を研究する家事研究家として、各種メディアで活躍。日用品をアレンジした多彩なアイディアグッズを駆使し、多忙なOLやママに効率的な家事のノウハウを紹介する。株式会社ベアーズ副社長。家事大学学長。著書に「いま『使える時間』×キレイにしたい『場所』で選ぶ 楽ラク掃除の基本」(学研プラス)、「プロが教える! ラクちんおそうじ術」(宝島社)
「玄関周りの掃除をするときは、汚れだけでなく、湿気や臭いのケアも忘れずに。定期的に玄関のドアと靴箱の扉を解放し、できるだけ空気の入れ替えをすることをオススメします。掃除の際にはエタノールアロマを使うことで、イヤな臭いを取り除くこともできます。お客様を迎える機会も多い玄関は、見た目も空気も、いつもクリーンに保つように心掛けてください」