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LIFE

#Wako流くらし術

WAKOさんインタビュー<後編>
潔く、心地よく。自分らしく暮らすWAKO流発想法

2018.08.18

新連載「今日から始める理想の部屋づくり」で毎回、素敵な暮らしのための小さなヒントを紹介してくれることになった、ライフスタイルプロデューサーのWAKOさん。インタビューの後編では、素敵な暮らしのために今、心がけている大切な発想を伺いました。

自分らしい「時間の使い方」を見つける幸せ

家でじっくり過ごしてみると、いろんなことが見えてきたといいます。「それまで、後で後でと先送りにして積み上げていた些細なことが、どれだけ自分のストレスになっていたか。逆に、子どもの送り迎えや子ども達に晩御飯を作ることなど、日常の何でもないように見える家事や育児を、毎日自分の手でやれることが、どれだけ幸せか。もちろんお店をやっていたときも精一杯頑張っていたし、少しも後悔していないけれど、私が手がけることで自分も家族ももっとハッピーになれることが、家の中にこんなにたくさんあったんだ、と気づいたんです」

WAKOさんの日々はなぜ優雅なのでしょう。この家はどうしてこんなに美しいのでしょう。気になってひとつひとつ質問するうち、WAKOさんは私たちの多くが無意識のうちに抱え込んでいる“なくてもいいもの”をとても潔く手放していることに気づかされました。例えば、仕事を再開している現在も、アポイントは朝10時から夕方16時と決めているそうです。「以前はスケジュールが少しでも空いていれば予定を詰め込んでいたけれど、それでは何かがずれたときに慌てることになるし、ひとつひとつに十分余裕をもって準備ができない。だから1日のアポイントはひとつかふたつまでと決めました」。16時には仕事を終え、料理の支度をしてキャンドルに火を灯し、サンセットのテラスを眺めながらワインを飲む。娘たちが帰宅するまでのこのひとときが至福の時間に。

出会った人ひとりひとりにとても温かく接してくれるWAKOさんですが、人と“なんとなく”つながったりはしない、と。「通信が簡単になって、人と人との距離が近くなったからこそ、私はあえてアナログな手紙が一番好き。とはいえそれだけでは仕事も友人関係も成り立たないので、主な通信手段はメールと決めています。返信で忙しくなってしまうLINEやFacebookはせず、SNSアカウントはIntagramだけ。電話もきちんと向き合えるタイミング以外出ないと決めたんです。気持ちに余裕ができたときに折り返せばいい。わがままに聞こえるかも知れないけれど、全部は手に入らないからこそ、大事なことや物を優先できるよう、コミュニケーションの環境を広げすぎないことも大事だと思うんです」。

レストランで外食することもほとんどないそう。「だって、インテリアも食器も灯りもBGMも全部気に入っていて、美味しい料理やワインを原価で楽しめるお店なんて、他にないでしょう?(笑) 家が一番。そのためにいつも家を快適な空間にしておくんです」。WAKO家にはテレビもない。「子どもたちもテレビ以外の楽しいことをいっぱい発見したり発明したりできている気がします」

家好きだが、旅も好き。仕事で月に1度は海外に足を運ぶほか、最近は長期でヨーロッパを訪れることも増えました。「旅先では自宅のようにくつろぎたいから、家具の配置も心地悪ければ全部変えてしまう(笑)。最近はairbnbで気に入った家を探して、そこをめがけて旅することも!一方で家にいる時は、いつも旅をしているような、非日常感が欲しいんです。欲張りなんでしょうね(笑)」。旅のなかにあるような家。まさにWAKOさんの家にぴったりのコンセプトといえます。

理想を叶えるために、心も家も、まだまだ発展途上。

数年前から、WAKOさんはクローゼットから「色」までなくしました。「基本、白しか着ないって決めたんです。靴はベージュばっかり。昔から白とベージュが好きだったけれど、何度も衣替えと断捨離をするうちに、白とベージュだけはずっとクローゼットに残っていることに気がついて。それならもう、白の人になってしまおう、と。そうすると毎シーズン服をたくさん買わなくても良くなったし、コーディネイトするときも白縛りのおかげで逆に新しい発見ができたり。何より我が家のインテリアにも合うので、白を着ている方が家の居心地もいいというおまけつき(笑)」

トレンドや常識に流されず、常に自分にとって「何が快適か」「何が必要か」を見極める力。不要なものを手放す潔さと、欲しいと思うものを創意工夫や信念で手に入れる強さ。これこそが、WAKOさんが生み出した美しい時間と空間の秘訣。「でも私だって急にできるようになったわけじゃないんです。ついつい後でやろうと思いそうになっては “後で”はナイ!と自分に言い聞かせることもあるし、娘に“ママ、またやってる!それはやめていいのよ!”と叱られることも(笑)。だからこの連載は、私自身が気づかないうちに実践していた暮らしの知恵だけでなく、今なお継続のために努力している考え方も出てくると思います。でも、ひとつひとつは決して難しいものではありません。私だって専門的に習ったものなど何もないんですから。大切なのは、暮らしを楽しもうという強い気持ち。誰にでもできる、心地よく暮らすための小さな工夫の積み重ねを、一緒に楽しんでいただけたらと思います」

WAKOWAKO

ライフスタイルプロデューサー。1979年生まれインテリアや食、パーティや旅など、生活を幸せにするアイデアを提唱。2015年に、白金台の人気セレクトショップ「kokoro」をクローズし、家をベースにした働き方に。現在は雑貨やキッチンウェアなどのプロデュース、スタイリング提案、コンサルティングなどを行う。1男2女の母でもある。

Photo:Takeharu Goto
Text:Yurico Yoshino
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