ライフスタイルプロデューサーのWAKOさんに毎回、日々の家での暮らしを素敵に変える小さな気づきやアイデアを教えてもらうこの連載。今回は最もプライベートで最もリラックスできる空間でありたい場所、バスルームの演出テクニックを学びました。
「置いてあって素敵なもの」だけを置く覚悟が大事!
まるでホテルのようにすっきりと片付いているWAKOさんのバスルーム。どうしてこんなふうに片付けられるの?と疑問に思ってしまうほど。その秘訣のひとつは、徹底した「素敵なものだけ見たい!」というこだわり。
例えば、洗口液やうがい薬、ヘアケア剤などさまざまなものが並びがちな洗面台ですが、WAKOさんはそれらも本当に必要なものだけを見極めて使うようにしています。電動歯ブラシも「以前使っていたけれど、あのビジュアルがどうしても苦手で」と使うのをやめてしまったと言います。綿棒とコットンだけは、「白なので許している」と化粧台に並べているアイテム。他にはキャンドルや花、そしてリングトレイがある程度です。壁側の棚に並んだ、白で統一されたアイテムでスキンケアはすべて完了。
「歯ブラシは引き出しの中に、ゴミ箱は下の棚の中に入れています」とWAKOさん。「あれば便利」だとしても「ない方が美しい」ものなら極力もたない。これが洗練されたライフスタイルの決め手です。
実用品こそ徹底的に見た目にこだわる
とはいえ、毎日の実用空間であるバスルームを美しく保つのは本当に難しいものです。洗濯かごも必要だし、入浴剤やボディジェルも置きたい…。そんなときはどうしたらよいでしょうか。
WAKOさんのバスルームの前に置かれているのは、おしゃれな脱衣ボックスと、小さなチェストだけ。チェストには各種のバスソルトがショップディスプレイのように並んでいます。「お風呂に入る前、ここで“今日はどのソルトにしようかな”と選ぶのが結構楽しみなんです」。上に飾られたキャンドルや花も、そのワクワク気分を助けてくれる品々。実用品も徹底的に美しいフォルム、飾り方にこだわることで、そっけなくなりがちなバス空間をむしろ素敵に演出してくれる名脇役となるのです。
バスタオルやバスローブは置き場を確保
限られたユーティリティスペースのなかで、意外と困るのが「タオル置き場」。濡れたままランドリーボックスに入れるのも嫌だし、タオルラックも意外と場所をとります。WAKOさん宅では壁にフックをつけてそのスペースを確保。賃貸住宅などでフックの取り付けが難しいケースもあると思いますが、状況が許すならぜひ取り入れたいアイテムです。WAKOさんはバスローブを使いませんが、バスローブ派の人のバスローブ掛けにもおすすめ。この「仮タオル置き場」があるだけで、常に美しいバスルームに一歩近づけるはずです。
バス周りの実用品は「詰め込みすぎず、美しく整頓」
各種のシャンプーやボディソープ類、カミソリやマッサージグッズなど、何かとアイテムが多いわりに置き場所がないのがバスルーム。WAKOさんのバスルームもその悩みは同じですが、「やっと見つけた」という英国製のシンプルな木製のバスタブトレーと、華奢なバスラックで解決しています。そしてここにも、やっぱりグリーン。フェイクグリーンを上手に使って、実用一辺倒になりがちなゾーンをうまく緩和させています。豊かな空間づくりのための「効率化」と「遊び」のバランス、ぜひ真似したいものです。
常に清潔に。これが美バスルームの鉄則
特にバスルームにおいて、インテリアをどう組み立てるか以上に大切なのが、清潔感の維持。放っておくと水垢でガラスやタイルが曇ったりカビが発生したりして台無しに。家じゅうの掃除用具はまとめて別の場所に収納しているWAKOさんですが、バスルームの水取り器具だけは、毎回使うためにデザインをしっかり選んだうえで浴室内に置くことにしました。「うちの家族はみんな入浴後、裸のままスクイーザーで水滴取りをしてから出ます」とWAKOさん。週末に大掛かりな掃除をしなくても、お風呂から出るときに、バスタオルで体を拭くのと同じくらい、バスルームの水滴を拭き取ってから出るという習慣を身につければ、いつも清潔なバスルームをキープすることができるのです。
リラックスゾーンがあると、バスタイムが格段に豊かに
これは住居環境によって簡単には叶えられないのでちょっと番外編ですが、WAKOさんのバスルームをいっそう豊かにしているのがこのテラス。リラックスチェアとテーブルでいっぱいになる空間ですが、この小さなゾーンがお風呂上がりのリラックスタイムを連想させる絶好の場になっているのです。「実際はお風呂上がりもリビングやメインのテラスで寛ぐことの方が多いのですが、このテラスが目に入るだけで癒されていますね」とWAKOさん。同じ手法はとれなくても、「視覚で自分を癒す方法」が家の中にないか、点検してみる価値はあるでしょう!
今週のTO DO LIST
✔️「ないほうが美しい」実用品を洗面台から撤収する
✔️バスルームにも花やグリーンを飾る
✔️水取りスクイーザーをバスルームに置いて毎日使う

プロフィール●ライフスタイルプロデューサー。1979年生まれ。インテリアや食、パーティや旅など、生活を幸せにするアイデアを提唱。2015年に、白金台の人気セレクトショップ「kokoro」をクローズし、家をベースにした働き方に。現在は雑貨やキッチンウェアなどのプロデュース、スタイリング提案、コンサルティングなどを行う。1男2女の母でもある。インスタグラム@wako_world
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